福袋
今さら福袋なんて、絶妙に季節外れな話題で恐縮です。あの中にはいったい何が入っているのでしょうか。
というのも、ボクはこれまで一度も買ったことがないんですよね。確か1月2日だと思いますが、新春の大売り出しの際に、大きな赤い字で「福袋」と書かれた大きな紙袋の山積みを横目で見続けてきたわけですな。安いものなら、おそらく売れ残りのセーターやら食器だとか、そのような雑貨が入っているんだろうと予測はできても、何しろ買ったことがないので、よく分かりません。もしも衣類が入っていたら、サイズが合わない場合は返品できるのでしょうか。それすら知らないんだもんね。
「渋谷109」の初売りに若い娘たちが長い行列を作り、福袋に群がった時代もありましたよね。舗道で袋を開けて、好みの服を交換するのを見た時は驚きました。あんな面倒なことをするのも、彼女たちの楽しみのひとつだったんでしょうね。「密」が問題になる今では、遠い昔のノスタルジックなエピソードになってしまったようです。
ついでに言えば、クリスマスの「長靴」も欲しかったんだよな。サイズはいろいろですが、サンタの赤い長靴を模した容れ物の中に、様々なお菓子が詰め込まれていたはずです。これまたボクは、親に買ってもらったことも、自分で買ったこともありません。幕の内弁当と同じで、美味しいものなんか入っているはずがない。という負け惜しみは、まさにイソップの「酸っぱい葡萄」じゃないですか。
そんなに味醂が、じゃなかった未練があるなら、とっとと買えばいいのにね。その程度のおカネがないわけではありませんが、ああいうものは常に買い付けていないと、どうにも勇気が出ないらしい。加えて近年は、断捨離志向がますます昂進。室内に無駄なモノや余計なモノは一切置きたくないので、わざわざ中身が分からない袋を購入するわけにはいかないのです。
しかしながら、サンタの靴や福袋に惹かれる気持ちは今でもなくなっていないから始末におえないよな。あれを買ったことがある人は、どんなに中身に失望しようが、ボクよりも楽しみや幸福感を知っていることは間違いありません。それをぜひ自覚してくださいね。
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