孤高のグルメは何処へ
どうもね、政府や自治体は自らの無策を飲食業にどんどん押しつけることで、責任逃れをしているんじゃないかという気がしてきました。
ここで改めて確認しておくと、食べたり飲んだりする時には、どうしたってマスクを外しますよね。この時に会話をすると、ウイルスが侵入する可能性がある。だからマスクなしで会話するのは控えようねってことでした。
もっと過激に言い直せば、「黙って飲食しろ。話す時は必ずマスクをしろ。それでも多人数は危険だからやめろ」ってことじゃないですか。これはあくまでも飲食する側の態度の問題であって、店には何の罪もありません。近頃はほとんどの飲食店が常にアルコール消毒しているほか、透明なアクリル版の仕切りもあるので、できる限りのことはしていますよね。
ただし、夜はどうしても酒がらみになり、居酒屋などに集まって会食すれば、次第にマスクなしの談笑が伴うことになります。これが感染を拡大させるので、午後8時の閉店が要請されたはずです。それによる飲食店のダメージは甚大であり、ボクの行きつけのライブハウスも休業を余儀なくされました。
そのうえさらに昼間の外食も自粛しろというのですから、某チェーン店の社長が「ふざけんな!」と激怒するのは当然です。もしも飲食店に構造的な問題があるなら、午後8時までという悠長なやり方ではなく、新型コロナの隔離期間である2週間を前提として、余裕を加えた3週間の限定で完全休業にしたほうが効果的ではありませんか。その期間の休業補償が多額になるから、中途半端なことをやっているんじゃないかな。これでは店も客もヘビの生殺しですよね。
東京都のモニタリング会議によるクラスター分析でも、「経済活動が活発になった第2波では医療機関が減り、企業や飲食店が大部分を占めた」とするものの、今回の第3波では高齢者施設が最多であり、「学校などの教育施設が40件、医療機関が38件、企業が34件に上り、クラスターの多様化が浮き彫りになった」と報告しています(日本経済新聞、本日付け朝刊)。
第2波のクラスターで槍玉にあげられた飲食店にしても「接待が伴う飲食店」であって、一般的なレストランや居酒屋じゃないですよね。もちろん、飲食店で感染して家庭内に持ち込まれて発覚するということも否定はできませんが、路上で堂々と酒瓶を回し飲みする蛮勇を示した新成人がいたように、やはり問題は飲食する側にあるとしか思えません。
にもかかわらず、今度は昼間の飲食まで自粛しろという。これはどうにも筋違いじゃないかな。前述したように、昼夜を問わず「食うなら黙って食え。話すならマスクをして話せ」を徹底すべきですよ。さもなきゃ早晩、飲食店は絶滅危惧業種になってしまう。
孤高のグルメを自称してきたボクは、明日からどうすりゃいいんだろう。自炊も出前もすぐに飽きるんですから。「お一人様」の飲食も増えてきたようですが、やはり3週間に限定したロックダウンで痛みを互いに分かち合うのが最も有効な対策だと思うんだけどなぁ。
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