ツインクラリネットの夜
久々にライブに行ってきました。クラリネットが2本に、ピアノ、ベース、ドラムスの5人編成。クインテットというのかな。やはりスピーカー越しに聴く音楽とは迫力がまるで違います。音の違いが際立っており、それだけにツインクラリネットによるハーモニーの重層感が、まるでバウムクーヘンみたいにはっきりと耳に伝わってきました。プロのミュージシャンは息づかいまで細かくコントロールしているんですよね。甘くデリケートな音色にしばし酔わせていただきました。
ただし、ライブは午後6時40分から始まって、きっちり1時間。普通は2ステージなのですが、時節柄で8時前にとっとと追い出されるシステムになっていました。この店は音楽もさることながら、「牛頬肉のワイン煮込み」という料理が近頃のマイブームとなっております。牛の頬に触ったことなんて一度もないですけど、おそらくきっとこんな感じに違いないという柔らかな肉が、赤ワインの濃厚なコクによって味付けされており、超絶的な逸品というほかありません。ちなみに頬肉は、あたりまえですが顔の両側にしかないので、一頭の牛から1〜2㎏程度しか取れない稀少部位だそうです。自分で料理してみようと思いたったこともありますが、スーパーなどで普通に購入できるものではないらしく、食材の入手からして困難。調べてみたらフランス料理の定番メニューのようです。
新型コロナばっかりの毎日がいい加減イヤになってきました。海外にも行けず、不要不急の外出は昼間も自粛。政府も自治体も後追いの政策ばかりで、まともな対応が何ひとつできていない。テレビなんかもっとバカで、民間クリニックに僅かばかりのコロナ病床を強制的に作らせてどうすんだよ。それよりも公立病院をコロナ専門に集中させて、他の診療科と患者を医師と看護師込みで短期的に引き取ってもらうという体制を作ったほうがいい。公立病院ならコロナ診療でもしも仮に大赤字になっても財政支援できるじゃないですか。
そんな憤懣だらけのカラカラに乾いた気分になってきたので、たまにはこんな贅沢も許されるのではないかと、敢えてご紹介してみました。
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