普通の復権
緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、約53万人の若者を全国各地に移動・集合させる学力試験をどうして実施したんですかねぇ。中にはわざわざ離島から出てくる高校生たちもいたんですよ。超短期的な「GoTo」ともいえるじゃないですか。その結果がどうなってもボクは知りませんからね。
さすがに「不要不急の外出」とは言いませんが、センター試験改め大学入学共通テストを現下の状況で同時期一斉に「強行」することに、果たしてどれだけの意味や意義があるのでしょうか。スマホで調べればたいていのことが分かる時代なのに、机に向かってクイズのような試験を解くことがどれだけ必要なのかなぁ。ましてや、その試験で人間を点数化して選別したところで、一生にわたってその学力が維持できるとは限らないですよね。
緊急事態宣言は史上初の昨年に続いて2回目なので、繁華街の人出が比較され、「まるで減少せず、むしろ増加している地域も」なんてテレビで騒いでおります。こいつらはバカかって思いませんか。前回の時は、デパートなども揃って休業していたんですよ。店が開いていなければ、銀座や新宿なんかに行っても仕方がない。だから閑散としていたわけです。ところが今回は飲食店の時短営業とテレワークの要請程度。さすがに夜は出歩かないにしても、昼間の人出を止められるはずがありません。なのに、ああ、なのに、ですよ、歩行者天国だけは中止だってさ。やってることがメチャメチャに矛盾しております。
新型コロナの影響が強すぎて、為政者は普通にモノを考えられなくなったのでしょうか。普通に考えればやめるべきことを無理強いする、普通に考えればあたりまえのことなのに嘆いたり批判したりする。さらには、要請に逆らったら罰則を付与することを本日から国会で審議するそうです。そんなことの前に、解決すべき課題や問題は山のようにあると思うぞ。
すべては「大人の事情」で物事を進めようとするから奇想天外なことになっていくわけでね。普通に考えたことを、普通に実行すれば、期待した普通の結果に至るはずです。いわば普通の復権。これが今の日本の政治や行政に何よりも必要なことではないでしょうか。
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