のんびり生きよう(前)
近頃はトレンドの移り変わりが激しく、ろくすっぽ理解できないうちに、新しい言葉と概念が登場します。今ならSDGsかな。新聞などの活字媒体で見かけることが多くなりましたが、そもそもは2000年に国連サミットで採択されたMDGs(ミレニアム開発目標)が達成された2015年に、それに代わる新たな目標として定められたそうです。
日本語では「持続可能な開発目標」。17分野169項目を2030年までに達成するとしていますが、あまりにも数が多くて、何がなんだかという人も少なくないはずです。それに、貧困や飢饉をなくすなどなど、とてもじゃないけど一般の人たちが個人的にできることではありません。決して否定するわけではなく、社会全体として、すなわち国家や行政、それに企業といった組織として目指すべきことなんですよね。
ボクたち個人のライフスタイルとしては、「ロハス」がそれに準ずるのかな。アルファベットやカタカナで表記された概念はあまり好きになれませんが、これは「健康で持続可能な生活様式」という英文の略。日本語のほうがよほど分かりやすいと思うんだけど、メディアはトレンドを追いかけてナンボの世界ですから、あくまでもロハスでなければ商売にならないのであります。
ただし、「健康で持続可能な生活様式」というのも分かったようでよく分からない。大量生産&大量消費の真逆ということは理解できても、実際の生活はどうすんだよと思いますよね。さらに「断捨離」まで付け加えれば、キーワードが3つもあるということになります。
これらの源流はどうやら「持続可能」でありまして、ボクは1990年代にロンドン大学の科目でSustainableという英単語に直面。どう訳していいのかと困惑したことがあります。今でもうまく言い換えられないのですが、要するに使い捨てをやめるのであれば、「もったいない」という立派な日本語があります。それだけでは断捨離に反するので、もう一歩踏み込んで「もったいないをなくす」と考えれば、両方とも納得できそうです。近頃のメディアはこうした言い換えの工夫が足りないと思うぞ。洋画のタイトルだって英語そのまんまが目立つもんね。
あ、またまた長くなりましたが、コロナ禍から「ニューノーマル」なんていう言葉も登場しています。新しい日常といっても何がなんだか、いよいよ分からん。ボクはもっと古い言葉「スローライフ」で行こうかなと考えております。生活速度をちょっと落とす。できることなら、あくせくしないでのんびり暮らしたい。そういえば大昔に「のんびり生きよう、おれたちは」という歌がありました。それについて来週月曜日のブログで詳しく紹介します。
ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓
« 今こそ調査報道 | トップページ | のんびり生きよう(後) »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 礼儀知らず(2021.04.12)
- ファクターXという幻想(2021.04.09)
- 東京タワー(2021.04.08)
- ワードとエクセル(2021.04.07)
- マイナンバーカード(2021.04.06)