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福助くん その6

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    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

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    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

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    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

アニメ・コミック

2015年6月 9日 (火)

エイトマン(後)

 

 1976年5月8日土曜日、羽田空港の駐車場をいつものように巡回していた警備員が何ともいえない異臭に気づきました。その不吉な臭いの方向を鼻で探ってみると、あるクルマのトランクが発生源のようです。そこで警察を呼んで後部のカギをこじ開けると、中には女性の無残な遺体が横たわっていました。クルマの所有者はキャンペーンで北海道旅行中の歌手・克美しげると分かり、警視庁は緊急手配。刑事が事情を訊くと、すぐに自供したのでその場で逮捕に至りました。

 

 無名の歌手もどきならともかく、子供たちにとっては人気アニメ『エイトマン』の主題歌でお馴染みであり、64年には『さすらい』が60万枚のヒットとなって、同年末から2回連続でNHK紅白歌合戦にも出場しています。そんな人気歌手がこともあろうに殺人事件ですから、当時は大変な話題になりました。報道も過熱したので、概略を知っている人も少なくないはずです。

 

 簡単にいえば、自分のカムバックの邪魔になるとして、金ヅルにしていた不倫相手を絞殺してしまったのです。彼の人気は紅白出演後に急速に衰退。ヒット曲に恵まれないにもかかわらず、贅沢で自堕落な生活をやめられない彼は、仲良くなった銀座のホステスのヒモになっていました。彼女は健気にも、より収入の高い風俗業に転身して金銭的な支援を続けたそうです。

 

 ところが克美自身は妻子持ちで、「必ず離婚する」と約束はしたものの、いっこうに気配がありません。そんなところにレコード会社からカムバックの企画が持ち込まれます。再び人気歌手になるには彼女は足手まといであり、しかも風俗嬢ではスキャンダルになるのは間違いないので、おそらく何度も別れ話を持ちかけたはずです。ところが彼女は納得しないどころか、キャンペーンにも同行したいというではありませんか。自分の身体を売ってまで支えてきた彼がようやく売れようとしているのに、自ら身を引くなんていう女性は滅多にいませんよね。

 

 そこで、もはやこれまでと彼女の首を絞めてクルマのトランクに放り込み、羽田空港に駐車したまま北海道に行ったわけです。自分を愛して貢いでくれた女性を殺してしまうなんて極悪非道の鬼畜ですけど、亡くなった彼女には申し訳なくも、そこに悪意や計画性は微塵も感じられません。死体を5月にトランクに放置したら悪臭が出てきて当然です。冷蔵庫じゃないんですから。しかも、彼自身の名義のクルマですよ。どう考えてもバレることは明白にもかかわらず、それでもやってしまったあたりに、彼のバカさ加減というか、むしろ気の弱さを感じるのはボクだけかなぁ。

 

 おそらく、ですけど、「別れてくれ」「イヤよ絶対。これだけ尽くしたんだから、別れるもんか絶対に」と彼女も心ならずの意地を張ったんじゃないかな。それに逆上した彼は、つい首に手をかけて、みたいな展開で、理解に苦しむような不思議なところはまったくありません。

 

 ネットによれば、克美しげるは当時36歳、彼女は35歳とありますが、彼は1937年12月生まれで事件は76年5月ですから、38歳でないとおかしい。芸能界特有のサバ読みだったのかな。ネット情報の中にはクルマから血が滴っていたので警備員が気づいたという記事もありますが、絞殺で流血はあり得ないですよね。

 

 いずれにしても、彼は同年8月に懲役10年の実刑判決を受けて服役します。

 

 彼に関するボクの記憶はこのあたりで途絶えているのですが、83年に仮出所した後に再婚。カラオケ教室を設立して元気にやっていたようです。ここまでの経緯から、どうも単純に栄光からの転落とか悲劇という形容にあてはまらない人生ではないかという印象を持ったのです。特に彼は妙に女性にモテるんですよね。ムショを出たばかりの殺人犯と結婚してくれる女性がそうそういるとは思えませんから。

 

 しかし、彼は6年後の89年に覚せい剤取締法違反で再び逮捕され、懲役8か月の判決で収監されます。このあたりで、決して悪い人ではないけど、どうも流されやすい人というイメージを強く感じてしまいます。世の中にはそういう男に母性本能を刺激されて惹かれる女性もいるんですよね。

 

 実際に、96年に今度は31歳年下の女性と4度目()の結婚をしており、加藤茶より先行しているではありませんか。その後は「心臓病・脳梗塞・顔面麻痺などの疾病に相次いで襲われた」とウィキペディアにありますが、2000年代になるとテレビにも出演したそうです。

 

 2013年に脳出血により75歳で亡くなったとされているので、平均よりちょっと早いけど、まぁ天寿をまっとうしたといえるのではないでしょうか。

 

 ボクは彼の歌手としての実力は凡庸だったと判断しています。『エイトマン』も『宇宙戦艦ヤマト』の佐々木功ほどの迫力は感じません。ミスキャストの疑いすら感じるのはボクだけでなく、克美しげる自身も『エイトマン』をアニソンとして下に見ていたようです。でも、いま聴いてみると、彼自身も晩年になって認識を改めたように、克美しげるが名前を残したのは、良くも悪くもやっぱりこの歌なんですよね。

 

 それと人生を一緒くたにされるのは実に不愉快だろうとは思いますが、どうしても悲劇的に感じられないのは、彼の人柄なのでしょうかねぇ。人間は何かをするために生まれてきたとボクはいつも考えるので、少なくとも克美しげるは『エイトマン』を歌うという使命は立派に果たしたと思うのです。合掌。

 

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2015年6月 8日 (月)

『エイトマン』(前)

 

 『檄!帝国華撃団』(『サクラ大戦』)や『残酷な天使のテーゼ』(『新世紀エヴァンゲリオン』)なんかをちょっと聴くだけでも分かるはずですが、日本のアニメソングの水準は相当に高いと思います。たかが漫画の主題歌なんていう認識は大間違いで、ボクのような素人でも面倒な技巧を取り入れていることに気づいて感心させられることがあります。それでこそプロフェッショナルというものであり、いかに子供相手としても真剣に取り組まなければ大ヒットなんかするはずがありません。

 

 そんなアニソンの元祖ともいえるのが、『エイトマン』ではないでしょうか。1963年~64年までTBS系で放送されたのですが、この主題歌がいま聴いてもまるで時代を感じさせないので驚きました。

 波乱を予感させる鋭いトランペットの破裂音をイントロとして、「光るぅ海、光るおおーぞら、ひぃかーる大地」で始まる行進曲調の歌で、ブラスやストリングスも入ってサウンド自体がなかなかゴージャスなのです。そのアップテンポに7・5調の歌詞が気持ち良く乗っかっているんですよね。

 

 この歌はぜひYouTubeで「Eight man full version 1963」を聴いていただきたいのですが、とりわけ2番から3番に至る間奏が素晴らしいのです。

 

 その前に『エイトマン』を紹介しておくと、早い話が後のアメリカ映画『ロボコップ』(1987年公開)のルーツみたいなものですよね(あっちは明らかに設定のパクリじゃないかと疑っています)。凶悪犯に射殺された刑事・東八郎(東マックスのパパと同じ名前なので笑えます)の意識と記憶をスーパーロボットに移植。エイトマンとなって悪漢を退治するという設定です(原作・平井和正、作画・桑田次郎)

 

 ロボコップのように鋼鉄製のロボットまんまではなく、いつもは普通の人間のように見えますが、電子頭脳のオーバーヒートを防ぐために冷却剤をタバコとして吸引していたので、ボクも早くからタバコを、って冗談ですけど、影響を受けた人も多いんじゃないかな。

 

 余談はさておき、この歌の2番が終わって間奏に入ると、突然に悲しげなマイナーの曲想に転調します。そこにはスーパーロボットとしていくら活躍しても、もはや人間ではなくなった虚しさや哀しみが表現されていると思うのですが、この短調が再び長調に戻ることで、エイトマンの復活を予感させます。子供の頃はまったく気づきませんでしたが、勧善懲悪だけではない心情的な奥行きがきっちりと含まれていたのです。

 

 そして、このマイナーへの転調は同時に、この主題歌(作詞・前田武彦、作曲・荻原哲晶)を歌った克美しげるの運命にも重ねることができます。でもなぁ、それは悲劇というより喜劇に似た部分が濃厚なので、気分を変えて明日のブログで紹介することにします。

 

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