奇怪なるスマホ料
ボクの眼から見れば、世の中は様々な理不尽と摩訶不思議な出来事にあふれています。その中でもとりわけ奇怪といっていいのが電話代、いや正確にはスマホ代であります。
昨年末にエイヤッとガラケーをやめてスマホに乗り換えたのですが、その際の段階的な料金設定からして不可思議なんですよね。パケット通信料がどーたらこーたら、それ以上使うならどーのこーのと、スマホを使う前から情報の使用料を想定しなきゃいけない。分かるわけねぇだろ、そんなもん。それよりも元国営法人の情報インフラ企業が、パケット料金なんていうウェブサイトの上前をハネるようなことをしていいのかなぁ。
というわけで、あまたの疑問を持ちながらも、取りあえずあまり使わないほうの一般的な料金設定で契約。さらに、もろもろの追加設定なんかがあって、こちらもワケが分からないから係員のナスがママ、キュウリがパパ。それで月末の明細書を見たら、アタマがクラクラしてきました。
基本使用料は、言うまでもなく基本的な使用料ということでしょう。それに加えてパケット定額料なる設定があり、これまた前述のような不満はあるけど情報料として納得はできます。しかしながら、ボクの場合はベーシックパック定額料に対して、「ずっとドコモ割ブラス」という無茶な日本語名の割引があって、800円のマイナスとなっています。でね、この割引というのが実にいろいろとあるんですな。「あんしんパック割引」「ケータイお探しサービス割引料」「永年キャンペーン割引料」「ウェルカムスマホ割適用額」「月々サポート適用額」。割り引いていただけるのは大変に有難いとは思いますが、意味や内容がまったく分かりません。いちいち電話で問い合わせたら当方の仕事に支障が出るので放置していますが、とにかく正体不明の割引が多いんだよな。
意味や内容は分からないにしても、その目的は想像がつきます。要するに、他社との価格競争に対応して、古くからの温泉旅館にありがちな無理な建て増しを続けてきた結果ではないでしょうか。そうかと思えば「ユニバーサルサービス料」が2円で、「1番号あたり2円のご請求となります」とあります。これって何だよ。たかが2円といっても、客にとってはされど2円の支払いなんだから、何のことかちゃんと説明すべきじゃないかなぁ。
あまりにも面倒くさいので、これ以上の突っ込みはやめますが、税金体系と同じで、複雑なものほど何か重要なことを隠蔽していると考えるべきでしょう。ボクはノートパソコンで完全定額制のwifiルーターを利用していますが、こんなややこしい明細を見たことがありません。老若男女が広く使うスマホだから足元を見ているとすれば、あまりにも消費者をナメていないか。
とにかくね、近年の消費者はおとなし過ぎるよ。首都高速の料金だって、とっくに無料化されているはずなのに、延伸するという理屈でまだ続いています。この国には「長いものには巻かれろ」という、ものすごく不快な諺がありますが、これだけ不利益を被りながら、なおも消費税増税ですぜ。暴走ジーサンに限らず、もっと文句や不満をぶつけてもいいんじゃないかな。大人になったら、先生に褒められる良い子や優等生である必要はもうないと思うぞ。
そう考えれば、教育の力は実にすごいもんだと逆に感心させられます。こんなことを言うから、ボクは変人扱いされるのでしょうか。
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