BURN the FLOOR joy of dancing
2年ぶりになりますが、またまた「バーン・ザ・フロア」を東急オーブで観てしまいました。やっぱね、ダンスはいいなぁ。ソロやデュエットもいいけど、何といっても圧巻なのは群舞です。まさにステージの床を燃やすほどの迫力に満ちており、観ているこちらの心まで躍り出すような感動があります。
ダンサーたちがそれぞれに、けれども同じ方向を目指す潮の流れのように一斉に踊り始めると、広いステージがいきなり小さく見えるだけでなく、一瞬一瞬の決めポーズがまるで一枚の絵画のように美しい構図になっているのです。
男のダンサーはスピードと力強さ。女性のダンサーはしなやかさと花のような可憐さ。それがメロディとリズムに合わせてみごとに重なり合い、時にはエロティックに融合していく。いわば音楽における和音のハーモニーが、ダンスという目に見える形でダイナミックに表現されているのです。上手なコーラスが脳内に快感をもたらすように、トレーニングされた完成度の高い群舞も心の中の感動ホルモンみたいなものを分泌させるのだとボクは考えています。
この「バーン・ザ・フロア」の概要は、2016年4月11日のブログ「BURN the FLOOR NEW HORIZON」で詳しく紹介したので、そちらを参考にしてください。今年はカンパニー創設20周年、来日10回目を記念した公演であり、joy of dancingとサブタイトルされていました。
そんな知識がなくても、ひと目見るだけで、彼らのダンスに圧倒されると思いますよ。比較してはいけないと思うけど、それまで見ていたダンスと称するものが、型紙の上をなぞった体操のように感じるかもしれません。
20分の休憩を含めて前半後半で合計2時間5分。それがあっという間に過ぎていき、注意が途切れたり弛緩することはまったくありませんでした。ボクの大好きなレナード・コーエンの『ハレルヤ』が曲目に含まれていたほか、アンコールもこのカンパニーの代表作のひとつで、何度となくYouTubeで観てきたティナ・ターナー版の『プラウド・メアリー』。満足感はもちろんとして、もっともっと見たいなぁという余韻を強く残す希有な舞台なので、機会があればぜひ鑑賞をオススメいたします。
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