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福助くん その6

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    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

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    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

音楽

2018年7月13日 (金)

ベニー・グッドマン

 

 ベニー・グッドマン(1909~986年)の『世界は日の出を待っているThe World is Waiting for the Sunrise』をずっと聴き続けています。もう100回近くは聴いたんじゃないかな。映画も作られたくらいのジャズ界の大御所なので、今さら説明は不要と思いますが、確かにそれだけの実力がある人だとつくづく思います。

 

 日本のバンドの演奏と何度も聴き比べたのですが、クラリネットの音にパワーがあるんですよね。日本のバンドはピアノやベースなどとの調和を意識しているせいか、柔和で優しい印象。ところが、ベニー・グッドマンのクラリネットはほとんど喧嘩腰というか、かなり挑戦的なのです。

 

 クラリネットはもともと温和でふんわりした音質の楽器ですが、ベニー・グッドマンはまるでトランペットのように息を吹き込みます。だから最初は音が尖っているように感じたのですが、何度も聴き続けていると、彼の流儀なんだなと分かってきます。それが際立つのが早弾きのフレーズでありまして、音のひとつひとつが粒立っているように聴けるんですよね。

 

 ピアノやベースも、彼のクラリネットによるパンチの嵐をみごとに受け止めおり、スウェイバックしながらジャブで返すような弾みがあります。ジャズセッションというのは、こういうことなんだと感じさせてくれるみごとな演奏なので、何度も何度も聴き続けて飽きないのです。

 

 1度でいいからナマで聴いてみたかったなぁ。それにつけても、いつも思うのですが、ボクは生まれるのが遅すぎたんじゃないかな。できれば戦前の1930年代に40代くらいなら良かったのに。大恐慌や軍国主義の台頭で暗い時代に感じられますが、実は文化が相当に爛熟していたのではないかとボクは想像しています。スウィングジャズの代表曲である『シング・シング・シングSing, Sing, Sing』も1936年にトランペット奏者のルイ・プリマが作曲。1938年にベニー・グッドマン楽団がカーネギー・ホールで初演して大喝采を浴びました。

 

 ほらね、こう書くだけで、いい時代だよなと。昔を回顧するジジーになったら終わりと言われるけど、これくらい大昔なら許されるんじゃないかな。

 

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2018年6月 6日 (水)

Gentle Forest 5 & Gentle Forest Sisters

 

 締め切りの団体様を、品質はさておき、ようやくやり過ごしたお祝いとして、たまたまたま、じゃなかった、またまたまた浅草HUBに行ってきました。出演は「Gentle Forest 5 & Gentle Forest Sisters」。初めて聴くバンドですが、これがもう圧倒的な大正解でありまして、ようやくボクが大好きな都会的でモダンなノリのいいスウィングジャズに出会うことができたのです。

 

 アップテンポの曲では、夜の首都高速をスポーツカーで疾走していくような心地良いスピード感。スローなバラードは、昼間の暑さが消え始めた過ごしやすい夏の宵という雰囲気で、とにかくサウンドがメチャメチャに格好いいのです。トロンボーンとサキソフォンもとびきり上手というだけでなく、素晴らしく息が合っており、そのハーモニーは聴覚の快感といっていいんじゃないかな。ウッドベースもアコースティックギターも、そしてドラムも快適にスウィングしており、いっぺんにファンになってしまいました。ステージもあっという間で、気を抜くヒマがありません。

 

 しかも、Gentle Forest Sistersとネーミングされた3人の女性コーラスが、これまた抜群にボク好みなんだよな。1930年代から60年代にかけて活躍した3人姉妹のアンドリューシスターズを彷彿とさせます。以前にも書きましたが、初期の『バーン・ザ・フロアBurn the Floor』で歌われた『ブギウギ・ビューグル・ボーイBoogie Woogie Bugle Boy』で、この3人姉妹を知ったのですが、コーラスとしてのハモリの雰囲気はほとんどそっくり。メンバーの1人とちょっとだけ話をさせていただいたのですが、すぐにアンドリューシスターズの名前が出てきたので、随分勉強していると感じました。

 

 そして、Gentle Forest 5というのは、総勢21人のビッグバンドGentle Forest Jazz Bandからのピックアップユニットなんですよね。すでに4枚のアルバムをリリースしており、バイオグラフィでは「現在日本で最も多忙なビッグバンド」と紹介されています。そうなると、いよいよ聴きたいじゃないですか。8月に公演があるらしいので、これは是非モノとして Save the Dateしておこうと思います。

 

 その前の7月に浅草HUBに出演するので、そっちが先かな。いずれにしても、彼らのファンになるぞぉ、と決心した次第であります。

 

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2018年5月28日 (月)

『世界は日の出を待っている』

 

 先週のブログのエンディングで『世界は日の出を待っている』をチラリと紹介しましたが、このタイトルだけでも素晴らしいですよね。全国のアメフト関係者も、謎や疑問がすっかり解明されて、心機を一転して迎えられる日の出を切望しているのではないでしょうか。

 

 大晦日を意味するという人もいるようですが、それなら「夜明け」のほうがふさわしいんじゃないかと原題を調べてみたら、 “The World is Waiting for The Sunrise”。そのまんまの直訳でありました。

 

 ジャズのスタンダードナンバーとして知られており、実に数多くのミュージシャンがカバーしています。ボクが知ったのはベニー・グッドマンによるクラリネットをベースにした演奏ですが、とにかくノリが良くて、快適なテンポでスウィングできるメロディアスな名曲なので、身体が自然に揺れ動いてしまいます。

 

 ちなみに、クラリネットはトランペットのようにはじける強さがないかわりに、心がほっこりなごむ優しさと慈愛、その一方で気怠さも感じさせます。とりわけ夏の宵によく似合う楽器ではないでしょうか。午後からの暑さがまだ居残っている生温かな空気に、少しずつ夜の冷気が混じり始めた頃かな。そんな微妙な空気感をふんわりした音質で伝えてくれるんですよね。だから、ゆっくりと吹くスローバラードでは身体が沈み込むような気怠さを、アップテンポでは身体を優しく揺らしてくれる活力を感じさせるとボクは思います。でね、この後者が「世界は日の出を待っている」なのです。

 

 ウィキペディアで調べてみると、1918年にカナダのポピュラーソングとしてピアニストのアーネスト・セイツが作曲。1919年に発表されたそうです。ということは来年で100周年ということになります。ジャズを通して知った曲なので、インストゥルメンタルだと思い込んでいたのですが、ちゃんと歌詞があって、ジーン・ロックハートというカナダの俳優が手がけたそうです。

 

 とはいっても、古いせいかオリジナルは聴いたことがありません。歌詞付きならどんな楽曲になるんだろうと調べてみたら、何と、あのレス・ポールと奥様のメリー・フォードが1951年にシングル盤を出しており、全米第2位のミリオンセラーに輝いていました。レス・ポールといえば、最近になって経営破綻が報じられたギブソンの伝説的なエレキギターが超有名ですよね。YouTubeに歌と映像がアップされているので、ぜひ視聴をオススメしますが、彼の卓越したギターテクニックもさることながら、抜けのいい明るいサウンドが、第2次世界大戦直後のアメリカの平和を象徴しているように感じます。すでに朝鮮戦争が勃発。後にベトナム戦争の泥沼に突入するので、わずか10年にも満たない短い期間だったんですけどね。

 

 メリー・フォードの歌も、当時は最先端だった多重録音で本人によるハーモニーになっています。その透明感のある歌声が、レス・ポールの素晴らしいエレキギターと相まって、ボクには雲ひとつないハワイの澄み切った青空をイメージさせるのです。彼女が歌っているので、始まりの“Dear one”は「ねぇ、あなた」とでもするべきかも知れませんが、男性版にしたほうが似合う歌詞ではないかと。

 

Dear one, the world is waiting for the sunrise.
Every rose is covered with dew
And while the world is waiting for the sunrise
And my heart is calling you.

 

ねぇキミ、世界は日の出を待っているんだ。

咲き誇るバラはみずみずしい朝露をまぶしている。

世界は日の出を待っており、

ボクの心はキミを呼んでいる。

 

Dear one, the world is waiting for the sunrise.
Every little rose bud is covered with dew
And my heart is calling you
The thrush on high,

his sleepy mate is calling
And my heart is calling you.

 

ねぇキミ、世界は日の出を待っているんだ。

バラのつぼみは朝露にまみれ、

ボクの心はキミを呼ぶ。

空高く舞うツグミに、

眠たげな雌鳥が呼びかけている。

ボクの心もキミを求めているんだ

 

 んーと、意味的にはどう考えても能天気で単純なラヴソングです。にもかかわらずタイトルは「世界は……」ですからね。歌詞抜きのインストゥルメンタルとして生き残ってきたのも納得できます。けれども、レス・ポール夫妻の歌も何度も聴かせる魅力に満ちています。半世紀以上も前とはとても思えません。

 

 日本でも「夜明け前が一番暗い」という名言がありますが、寡聞ながら、その明るいほうにフォーカスした歌は少ないんじゃないかな。そのものズバリの『夜明けのうた』(1964年)もありますが、重くて仰々しいバラードなのでボクは好きではありません。理屈抜きで気分が明るくなり、心を軽快に奮い立たせるというなら、やはり『世界は日の出を待っている』がベストに近いんじゃないかな。

 何よりも、“The World is Waiting for The Sunrise”というタイトルが秀逸じゃないですか。

 

 乗り越えるのが困難な高い壁に直面したり、まるで底が見えないドツボに沈んでいるのなら、この楽曲に合わせて“The World is Waiting for The Sunrise”と心の中でハモってみてください。そして、くどいようですが、Do the right thingと自分に言い聞かせる。それが唯一の解決策になるのではないでしょうか。

 

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2018年5月25日 (金)

スーザフォン

 

 スーザフォンという楽器を知っていますか。

 

 文字で説明するのは大変に難しいのですが、金管を奏者の身体に巻き、その頭上に巨大なアサガオみたいな開口部があるといえば、少しは分かるでしょうか。ボクは映画『ゴーストバスターズ』のシンボルイラストを思い出しました。

 

 ウィキペディアによれば、ブラスバンドの行進や野外演奏を前提として、チューバを担ぎやすく改良した楽器と説明されています。アメリカの作曲家、ジョン・フィリップ・スーザが1893年に考案したことから、スーザフォンとなりました。

 

 実にユーモラスな形の楽器なのですが、ものすごい重低音を発するんですよね。直接に空気をふるわせる管楽器のせいか、圧倒的なド迫力があります。とてもじゃないけど生身の人間が出せるような音質ではないので、演奏者の表情と音階のイメージがどうにも一致しない。え、あの顔でこんな音が出るの? という感じでしょうか。そのズレも大変に面白いんだよな。

 

 前置きが長くなりましたが、昨日も浅草HUBに行ってきました。ディキシーランドジャズを得意とするバンドが出演しており、いつもはウッドベースが配置される奥のほうに、金色に輝く大きな「アサガオ」があったのです。それで興味を持って調べてみたのですが、ソロの演奏もあったので、この楽器の魅力がよく分かりました。腹のところに直接に音が伝わってくるのです。いやぁ、音楽って奥が深いんですね。

 

 こんなことを書くと、毎晩のようにライブハウスに行っていると思われそうですが、できることなら是非そうしたい。だってさ、ミュージックチャージがたった1600円なんですぜ。そのほかはメニュー通りの金額で、消費税以外に追加はありません。宣伝するつもりはありませんが、名物のフィッシュ&チップスにワインを2杯飲んでも4000円以下で済むはずです。ただし、事務所のある恵比寿から浅草はやはり遠い。だから銀座方面で記者発表なんかがある時にだけ、足を延ばすことにしています。

 

 そんな浅草HUBがすごいなぁとつくづく感心させられるのは、出演するバンドに当たり外れがまったくなく、ジャンルはいろいろあっても、必ず一流の演奏が聴けるということです。これまでがっかりしたことが一度もないんですよね。昨晩も、スーザフォンもさることながら、サキソフォンが素晴らしかった。久々に伝説的なスタンダード『世界は日の出を待っている』を聴いて胸が震えました。

 いろいろと屈託があったのですが、気分が洗われたような気がします。

 

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2018年5月24日 (木)

BURN the FLOOR joy of dancing

 

 2年ぶりになりますが、またまた「バーン・ザ・フロア」を東急オーブで観てしまいました。やっぱね、ダンスはいいなぁ。ソロやデュエットもいいけど、何といっても圧巻なのは群舞です。まさにステージの床を燃やすほどの迫力に満ちており、観ているこちらの心まで躍り出すような感動があります。

 

 ダンサーたちがそれぞれに、けれども同じ方向を目指す潮の流れのように一斉に踊り始めると、広いステージがいきなり小さく見えるだけでなく、一瞬一瞬の決めポーズがまるで一枚の絵画のように美しい構図になっているのです。

 

 男のダンサーはスピードと力強さ。女性のダンサーはしなやかさと花のような可憐さ。それがメロディとリズムに合わせてみごとに重なり合い、時にはエロティックに融合していく。いわば音楽における和音のハーモニーが、ダンスという目に見える形でダイナミックに表現されているのです。上手なコーラスが脳内に快感をもたらすように、トレーニングされた完成度の高い群舞も心の中の感動ホルモンみたいなものを分泌させるのだとボクは考えています。

 

 この「バーン・ザ・フロア」の概要は、2016年4月11日のブログBURN the FLOOR NEW HORIZONで詳しく紹介したので、そちらを参考にしてください。今年はカンパニー創設20周年、来日10回目を記念した公演であり、joy of dancingとサブタイトルされていました。

 

 そんな知識がなくても、ひと目見るだけで、彼らのダンスに圧倒されると思いますよ。比較してはいけないと思うけど、それまで見ていたダンスと称するものが、型紙の上をなぞった体操のように感じるかもしれません。

 

 20分の休憩を含めて前半後半で合計2時間5分。それがあっという間に過ぎていき、注意が途切れたり弛緩することはまったくありませんでした。ボクの大好きなレナード・コーエンの『ハレルヤ』が曲目に含まれていたほか、アンコールもこのカンパニーの代表作のひとつで、何度となくYouTubeで観てきたティナ・ターナー版の『プラウド・メアリー』。満足感はもちろんとして、もっともっと見たいなぁという余韻を強く残す希有な舞台なので、機会があればぜひ鑑賞をオススメいたします。

 

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2018年4月13日 (金)

『春うらら』

 

 今年はあっという間に終わってしまったようですが、何もかも凍りついた冬から春の訪れをほのかに感じる頃がボクの最も好きなシーズンです。肌を刺す冷たい空気さえも、おだやかな陽気が始まる予告編であり、心地良い緊張感として受け止められる。ついでにいえば、特に差し迫った締め切りや約束事はなく、さりながらも大きな仕事が待っているという、不安のないリラックスした心境の時に、アタマの中を流れてくる楽曲があります。

 

みぞれまじりの春の宵

二人こたつに くるまって

ふれあう素足が ほてりほてり

誘いかけよか 待ってよか

 

 田山雅充が1976年にデビュー・シングルとしてリリースした『春うらら』です。作曲は本人、作詞は最首としみつ。ボトルネック奏法だと思うんだけど、エレキギターによる軽快なイントロダクションが実に良いデキでありまして、春らしい浮き立つような気分が伝わってきます。それに、ちょっとエッチな雰囲気が素晴らしい感性で表現されているんだよな。

 

まだまだ小さい きみの胸

僕のてのひら 大きいよ

くらべてみようか そろりそろり

きみは耳たぶ 熱くして

ああ ああ 春うらら

ああ ああ 溶け合って

 

 ボクもはるかな遠い遠い昔に似たようなことがあったような記憶もないではありませんが、若い男女の健全な性愛が純粋&素直に描かれています。まさか処女に童貞ということはないにしても、そういう経験にはまだまだ乏しい無垢なエッチ、というといささか矛盾しているかも知れませんが、こういうふんわりしたムードの歌は最近ないですよね。

 

 その「ふんわり感」を印象づけるアクセントが、オノマトペ(擬音・擬態語)であり、その使い方がみごとなので、以下に抜き出してみました。

 

ふれあう素足が ほてりほてり

 

ここで煙草を ぷかりぷかり

 

ヤカン煮立って カタリカタリ

 

くらべてみようか そろりそろり

 

浮かれ調子が ひゃらりひゃらり

 

冷たい肌も ぽかりぽかり

 

 オノマトペを重ねることで、具体的な言葉以上に状況をイメージさせるので、曲なしでも詩として完結しているんですよね。以前にご紹介した『プカプカ』も似たようなスタイルですが、擬音・擬態語が日本ほど豊かではない英語圏ではあり得ない歌詞ではないでしょうか。ということは、海外に出せば再びヒットする可能性も高いとボクは思うんですけどね。

 

今夜もおふとん一組で、

きみと僕とで抱き合えば

冷たい肌も ぽかりぽかり

二人もう一度、夢の国

 

 いいなぁ、こんな感じ。ボクも「夢の国」に行ってみたいよぉぉぉぉぉ。

 

ああ ああ 春うらら

闇の中に漂う二人

ああ ああ 溶け合って

朝の来るのも 忘れそう

 

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2018年3月14日 (水)

体育会系ブラスバンド

 

 またまた浅草HUBに行ってきました。知る人ぞ知る、というより知らない人の方が圧倒的な大多数ではないかと思われるVideobrotherが出演していたからです。

 

 ボクは軽快で都会的なスウィングジャズが大好きなのですが、とりわけブラスが揃ったサウンドになぜか心ひかれるんですよね。このバンドはサキソフォンが3本にトランペットとトロンボーンでブラスが合計5本。加えてエレキギターにエレキベース、それにドラムスという盛り沢山の編成です。それだけで何だか賑やかそうな感じがするので、つい試しにということで行ってみたわけです。

 でね、まさにその通りで、ものすごく元気が良い演奏だったのであります。すぐにボクは東京スカパラダイスオーケストラを思い出しました。

 

 5本の管楽器がぶわんと一斉にハモる時のド迫力って、分かりますかねぇ。3本のサキソフォンがメロディを重奏。トロンボーンが低い音でアレンジを加える一方で、トランペットの高音が軽々と空中を飛んでいく。エレキギターもベースもいい雰囲気でサウンドを支えており、ドラムも結構イケていました。ボクはジャズを聞き始めたばかりの素人ですけど、とにかくノリがメチャクチャにいいんだよな。「体育会系ブラスバンド」といえば雰囲気が伝わるでしょうか。

 

 惜しむらくは、ただ1点だけ。どの曲もよく似ているのです。「あれ? さっきやらなかったっけ」と思うことがしばしば。しかもスローなテンポはただ1曲だけだったので、メリハリにはかなり乏しい。このあたりを工夫すれば、もっとファンが増えるんじゃないかな。

 

 それでもアンコールの声が嵐のようで(ちょっと盛りすぎかな)、オマケで2曲も演奏してくれました。今後の活躍を心から祈念したいバンドです。参考までにミュージックチャージは入れ替えなしで1000円ぽっきり。これだから銀座がちょっと縁遠くなったのでありますよ。

 

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2018年3月12日 (月)

『プカプカ』

 

オレのあん娘はたばこが好きで

いつもプカプカプカ

身体に悪いからやめなって言っても

いつもプカプカプカ

 

 ボクにとっても先史時代というか、しかも一般的な歌謡曲でなくてアンダーグラウンド方面の歌なので、この『プカプカ』という歌を「ああ、あれか」とすぐに思い出せる人は少なくなったでしょうね。俳優の桃井かおりや原田芳雄が若い頃に好んで歌っていたといえば、何となく時代感覚が想像できるのではないでしょうか。

 

 でね、次のサビがものすごく良くできているのです。

 

遠い空から降ってくるっていう

幸せってやつが あたいにわかるまで

あたいたばこをやめないわ

プカプカプカプカプカ

 

 これを書き写しているだけで、ちょっと胸がね、熱くなったような気がします。歌詞というのは、こうでなきゃいけません。「あたい」の男運は最低最悪で、いかに幸福から縁遠い寂しい生活を過ごしてきたかってことが、誰だって一発で分かるではありませんか。

 ブルースっぽくダルい雰囲気で歌えるメロディも歌詞にぴたりと合っていたせいか、後に様々な人たちが愛唱してきましたが、初めてシングルレコードになったのは1971年7月。うっひゃー、半世紀近くも前になります。60年代末に結成されたフォークグループの「ザ・ディラン」から西岡恭蔵(シンガーソングライター、1948~99年)が抜けて2人組となった「ザ・ディランⅡ」の大塚まさじ(1950年~)が歌いました。作詞作曲は象狂象となっていますが、これは西岡恭蔵のペンネームで、やはり同年に発表された彼のファーストアルバムに『プカプカ』を収録しています。

 

 ここまではお約束のディスコグラフィですが、この歌にはモデルがあります。ボクの世代はまるきり知りませんが、安田南という伝説的なジャズ・シンガーに捧げた歌らしいんですよね。「TAP the POP」というウェブサイトに彼女の写真が載っています。決して美人とはいえませんが、それだけにものすごい存在感がある女性のようです。

 このウェブサイトによれば、彼女はエッセイで「円熟した、などとは死んでも言われたくない」と書きました。そして、78年にパーソナリティを務めていたラジオ番組を無断でドタキャン。それから二度と表舞台に姿を見せることがなかったそうです。

 

オレのあん娘はスウィングが好きで、

いつもドゥビドゥビドゥー

ヘタクソな歌はやめなっていっても

いつもドゥビドゥビドゥー

 

 余計なコメントかも知れませんが、この次のサビのフレーズがやっぱり泣かせるんだよなぁ。

 

あんたがあたいのどうでもいい歌を

涙ながしてわかってくれるまで

あたい歌はやめないわ

ドゥドゥビドゥビドゥビドゥー

 

 ボクが若い頃にとりわけ深く感動したのは3番のサビであります。

 

あんたがあたいの寝た男たちと

夜が明けるまでお酒のめるまで

あたい男をやめないわ

HuHuHu HuHuHuHuHu

 

 ま、つまり、そういう女性を歌っているわけで、「チンケな嫉妬でグジグジ悩んでんじゃねぇよ!」と叱られたような気がしたのであります。

 

 最後の4番の歌詞はトランプを「スタスタ」となります。

 

あんたとあたいの死ねる時わかるまで

あたい占いやめないわ

トランプ スタスタスタ

 

 ほらね、実に完成度の高い歌詞であり、別れそうになったり、再び強く抱き合ったりという短いドラマになっているではありませんか。「あたい」が「あんた」に寄せている優しい気持ちもホントによく分かります。こういう女性を実はボクは求めていたのでしょうか。

 

 久しぶりに新宿三丁目の「どん底」に行ってみたいけど、あの頃のように飲んだくれるほど酒を飲めないのが悲しいなぁ。

 

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2018年3月 8日 (木)

ダイセンジガケダラナヨサ

 

 「ダイセンジガケダラナヨサ」っていうオマジナイを知っていますか? 何かの拍子に怪我をして痛くて痛くてしょうがない時に「あっちいけー」という、なんて嘘ですぴょん。これは逆さまに読むのが正解でありまして、つまり「サヨナラダケガジンセイダ」であり、「さよならだけが人生だ」ということです。

 

 まだ20代始めだった頃のボクのマジックワードでありまして、最愛の女性と心ならずも別れた時から、いつも心の中で呟いていました。「ダイセンジガケダラナヨサ」と何度唱えても彼女が戻ってきたり、新しい人生が拓けるわけではありません。ただ、夕陽を見ながら安酒を飲んだくれて、ひとり孤独にひたる時には実に良く似合うオマジナイなんですよね。

 

 この言葉を発明したのは、歌人、劇作家であり、1960〜70年代に演劇分野を中心に幅広く活躍した寺山修司(1935〜83年)です。『書を捨てよ、町に出よう』(1967年)なんか有名ですよね。彼が劇団「天井桟敷」で見出したエキゾチックな雰囲気を持つ少女、カルメン・マキが歌手としてデビューした時に「だいせんじがけだらなよさ」という歌詞を贈ったといわれています。これに伊藤康英が作曲して、1968年に発表されたファーストアルバム『カルメン・マキ真夜中詩集 ろうそくが消えるまで』に収録されました。このアルバムでは『さよならだけが人生だ』という歌もセットになっているので、さすがに「だいせんじ……」だけでは意味が分からん、となったかもしれません。

 

 話はそれで終わりではなく、この「さよならだけが人生だ」には原典があって、唐代の詩人である于武陵(うぶりょう)の五言絶句「勧酒」がオリジナルとされています。その風情ある詩を井伏鱒二が「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」と意訳。それを寺山修司が逆さまにしてしまったという経緯になります。

 

 何もわざわざひっくり返さなくてもいいだろうと思うのですが、それこそが寺山修司の遊び心なんでしょうね。ストレートに言ってしまうのは何だか気恥ずかしいじゃないかという知的な含羞も感じさせます。

 

 そんな映画『スター・ウォーズ』並みのロングロングアゴーな話を最近になって思い出したのは(ルー大柴かよ)、実は似たようなことがあったからでありまして、というのは70%ほど冗談ですが(意味不明)、とにかく「だいせんじーがけだらなよさ」というフレーズがね、メロディとともに記憶の底からポッコリと浮かんできたのです。

 

 確かにね、1人で生まれて1人で死んでいかなければならない人間は、いかに永遠の愛を誓った伴侶にしても、いつかは「さよならだけが人生だ」となる時がやってきます。人間だけでなくペットも同じでね。人は時間という檻の虜囚という解釈もありますが、ボクはそれぞれの終わりに向けて一方的に流れる時間を歩む旅人だと考えております。つまり人間の出会いなんて、所詮はすれ違うだけのことであって、やがて必ず別れなければならない。

 

 そんなことは誰だって分かっているけど、どうしたってそれに抗うことなんてできません。でも、せめて言葉を逆さまにすることくらいはできるから、「ダイセンジガケダラナヨサ」。こういう心情が理解できない人とはあまり付き合いたくないなぁ。

 

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2018年2月19日 (月)

『気分を変えて』

 

 年を取ったらもう少し穏やかな気分になれるんじゃないかと期待していたのですが、決してそうではないんですよね。もしかすると、男の更年期障害の一種なのかもしれませんが、自分の未熟さに対する怒りや、焦燥感がひどく強くて、早い話がイライラして落ち着くことができません。

 

 原因や理由はちゃんとあるのですが、焦りや苛立ちはそれを振り切ったレベルに達してしまうことがあります。これが昨今の大きな問題となっている「暴走老人」を生み出すメカニズムなのかなぁ。

 

 などと鬱々としていたら、この不愉快な気分に寸分の狂いもなくピタリと合致する楽曲がWOWOWから流れてきました。Huluとの共同製作ドラマ『コートダジュールN10』のエンディングテーマ『気分を変えて』です。小林聡美と大島優子の出演で昨年から放映されているらしいのですが、ドラマなんかより、この歌が一瞬で心に突き刺さってしまったのです。

 

ゆううつな毎日をどうしよう

歌を聴いても酒を飲んでも直らない

いつもの彼のぬくみも欲しくない

ざーざー雨降る舗道に1人で泣きたいよ

 

 このフレーズの最後、「ざーざー雨降る舗道に1人で泣きたいよ」がね、まさにボクの心境なのであります。靴や下着の中まで冷たい雨でびしょ濡れになりながら、這いつくばって熱い涙を流す感覚、って分かりますかねぇ。まだ前向きにはとてもなれないから、この救いのない惨めさにしばらく浸らせておいてくれ、ということです。

 

 傷ついて露出した粘膜は、空気が揺らぐだけでも、ヒリヒリした焼け付くような痛みを与えます。そんな苦しくて切ない気分を、そのまま放りだしたような歌詞であり、メロディなんだよな。

 

やさしい言葉が欲しいわけじゃない

どうせ言葉だけに決まってるもの

今日は1人になりたいの

みんなどっかに行っとくれ バイバイ

 

 作詞・作曲はシンガーソングライターの山崎ハコ。1975年にリリースされたデビュー・アルバム『飛・び・ま・す』に収録されています。彼女が17歳の時の作品だと思いますが、今頃になって激しく共感して動揺するボクって、いったい何だろうね。人生というグラウンドを一周回って、再びもとの思春期に戻ってきたのでしょうか。だったら年齢や経験なんて何の意味もないじゃないかと、さらに焦燥は募るわけであります。

 

ゆううつな毎日をどうしよう

わかってるけどグズグズしていて直らない

このままとじこまっているわけにゃいかないが

いくら言葉でいってもダメなこともあるのさ

 

 うーん。よく分かるなぁ。70年代って、そんな雰囲気だったような気もします。でもさ、どうすれば『気分を変えて』となれるのか。初めて聴いた時は内容とタイトルにすごく違和感があったのですが、最後の最後にドラマチックな解決策が提示されているのです。

 

なぐさめてもらいたいよな気もするの

グチをこぼしたら笑われるし

そんな弱い私なら

そんな弱い私なら バイバイ

 

 まず「みんな」にバイバイして1人になり、「気分をうまく晴らせないあんた」にもバイバイ。そして、「そんな弱い私なら」自分にもバイバイしてしまう。それが何を意味するのか、様々な含蓄に富んでいますが、すごい歌詞でしょ。自分自身も含めたすべてをバイバイと突き放した先に、いったい何があるのか。

 

 ボクなんかはついつい実存主義の萌芽を読み取ってしまうのですが、そんなアホみたいな屁理屈でなくて、「俺ってさ、いまはこんな気分なので」として、皆様にご紹介しておこうかな、と。

 

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